私のハウスクリーニング起業動機と、貧乏からの脱出

私がハウスクリーニングをはじめたきっかけや

貧乏から抜け出すことが出来た、ストーリーを書いてみようと思います。

小説家でもないのでダラダラと長文になりますがご了承下さい。

binbou

http://www.irasutoya.com/いらすとや

 

2003年

私の開業当初の、お話をさせて頂きますと

明日のメシも食えないくらい、超貧乏状態だったですね。

 

ですので、お金もありませんし

勤めるにしても、履歴書や写真の購入費用も

ままならぬ状態です。

 

しかも当時は、どの求人誌を見ても

「年齢35歳まで」と言う条件が、45歳の私に

重くのしかかっていました。

 

よしんば勤め先が見つかったとしても

通勤する手段は、自分の足2本。

 

そんな現実もあり、八方塞がり状態でした。

 

その頃の時代背景は、サラ金や商工ローンの、

 

払えんかったら目ん玉売らんかいッ!!

 

と言う、厳しい取り立てが、社会問題になっていた頃です。

もちろん借用してましたし、滞納もしてました(恥)

 

ピンポンが鳴るたびに、息を潜め居留守の毎日・・

玄関ドアのすき間と言うすき間に嫌がらせのように貼り紙と催促状。

 

貧乏は精神衛生上かなり悪いです!

 

何より辛かったのが、中学生時代からの親友でもあり

先輩でもある友人に、借りたお金を返せず隠れていた事です。

 

少しその先輩の話をさせて頂きますと

先輩が16才。私が14才の時知り合いました。

 

当時私には、歳の離れた5歳と6歳の弟妹がおり

私のみならず、その弟達にへも小遣いや、ジュース、お菓子などを買ってくれるような

先輩なんです。16才の少年が。。。

 

昭和46、7年頃の話なので先輩の給料は

中卒でおそらく月3万円くらいかもです。

 

その頃の缶ジュース類は70円の時代です。

その後もずっと、お世話になったあげく借金までして

返せないからと、コソコソ隠れていた私です。

 

そして、私が事業をはじめて数年後に

私の身内の葬儀に訪れて再会するのですが・・

第一声は、元気だったか?

 

借金のことは、一切触れずに帰る先輩を見送りながら

私は恥ずかしさでいっぱいでした。

 

その後、一段と仕事に気合を入れ直し借金はポンと返済したことは

言うまでもありません。

 

やれば出来るという生き証人 

昔、TVで「マネーの虎」という番組があり

社長のひとりである「生活創庫」の堀之内社長も

ホームレスから這い上がってきた人で、有名になった方です。

 

西濃運輸の先代社長も、リヤカーを引いて

荷物運びをした時が原点だと言っていました。

 

お金は無くとも「やる気」さえあれば、なんとかなるものなのか!?

そう思った時でもありました。

 

たしかにその時代時代の、波に乗れるのかと言う考えもありますが

どんな時代がベストなのか誰もわからないです。

 

話は戻りますが、貧乏生活の中

このままでは電気水道も止まってしまう(ガスは止まってました)

 

何とかしなければと、暗中模索している時あと三月ほどで

車検が切れる車があるけど、乗ってていいよと知人から譲り受けたクルマで

勤めたのが掃除屋さんでした。(アルバイト)

 

しかもそのクルマは、名義変更の出来ない

金融流れのBMWの赤です(笑)

 

もちろん古いBMWでしたが、 ありがたく使わせて頂きました。

そして何とか掃除屋の仕事を見つけ、バイトを始めました。

 

そして3日もたたないうちに・・

こんなの誰でも、出来るじゃん!!

何も、わざわざ高い金払って、 フランチャイズに加盟しなくとも

余裕じゃないか! そうハッキリと思ったのです。

 

私も皆様と同じで、ハウスクリーニングで起業となると

それなりの、まとまった資金が必要と思ってましたからね。

 

しかし、実態と言いますか現実を知ってしまうと・・

道具類もバケツ、雑巾、洗剤が主ですし

あとは家にあるものを、使えばよいだけの話で

特別に必要な物と言えば、窓用のスキージとシャンプーバーくらいでしょうか。

 

シャンプーバーは雑巾でも代用出来ますがスキージは窓ガラス面の水切りなので

必要です。

 

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↑ガラス面の水を切るスキージ

 

他にお金がかかるものはない。

どこをどお見渡しても、お金が沢山かかりそうな道具は

ありませんでした。

掃除と言うと、ぐるぐる回るポリッシャーを思い浮かべませんか?

ハッキリ言って出番はありません。

dougu (18)

床ポリッシャー

 

ビルメンテや体育館の床、工場の床

オフィス床の定期清掃であれば必要でしょうけど

普通の住宅ハウスクリーングでは、全く使うところがありません。

 

小さめのショボイのでも15kgありますし

本格的なプロ用ともなると35kgもあります。

 

結局、重いわ!運ぶ手間はかかるわ!なのです。

私はもっぱらレンタルで貸してました。

 

洗剤や道具類は数万円で事足りたので起業できました。

道具類、洗剤、ワックスはそんなに高価な物ではなく

18Lサイズで9千円前後です。

2月3ケ月は持ちますので、空室清掃業は

ほとんど経費がかからないでのです。

 

一人でやることを想定した場合、洗剤、ワックス類の消費は

おおよそ1万円程度です。あと、燃料代。

 

毎月の材料仕入れ経費が、ほとんど、かからないと言うことは

精神衛生上非常に嬉しいでね。

 

問題は、どうやって営業するのか? 「集客」この一点だけでした。

市内の不動産業者に電話してみるものの、反応は鈍く間に合っている。

そんな返事がほとんどです。門前払いと言うのでしょうか(笑)

 

不動産業への営業も悪くはないのですが、時期、事前準備(ホームページ等)

タイミングの知識など皆無でしたので、その時は単なる徒労に終わりました。

 

現代では、名刺代わりのホームページくらいは

事前に用意していたほうが良いかもしれません。

営業電話をし、名乗った瞬間から

カシャカシャとタイプして検索されますので

事前に用意しておくのは、当たり前の時代かも知れませんね。

 

それともうひとつの重要性として、ドメインは人間関係で言うところの

古くからの知り合いみたいなもので、運営期間の短いものより

古くから有る方が何かと信用が高いようです。

 

このサイトなら、soujiya-kigyou.comがドメインです。

インターネットの住所ですね!

 

そして、集客の目処がたち(営業の話は後日します)

アルバイトを2週間でやめ最速最短で開業しました。

 

開業当初はお金が無いので、道具など「家にある物代用」で

騙し騙しの開業でしたけど(><);

 

しかし、開業1年後には私を含め13人体制となり

私は現場へ行くことが無くなり次の展開を考えていました。

 

自分が労働しないで、働く人より多くの収入があるって

これこそ、理想ですよね。

稼ぐために開業したのですから当然の権利です。

 

要は、「やる気」と「行動」がともなえば、なんとかやって行ける物なんです。

57歳、いや58歳かな?となり、気力、体力は衰える一方の毎日ですが

 

最近はweb系のビジネスを、暗中模索しながら勉強しています。

さてさて、どうなることやらですけどね(笑)

 

ぜんぜんカッコよくない話でしたが

長々とお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

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