みなさん掃除の素人とプロの違いご存知ですか。
これ一歩間違えると大変な事になります。
この記事はこれから掃除のプロになる方のための内容となっていますが、一般の方でも掃除による弊害の知識も身に付くのでざっくり知っておくと役にたちます。
結論を先に言うと、洗剤や道具の選択をミスると早い段階で清掃面の艶がなくなってしまい、古ぼけた感じになり汚れの再付着が顕著になります。
汚れの再付着が顕著になる原因は表面に傷が付き傷の凹に汚れが詰まるからです。
拭くと言う行為は少なからずとも、「擦る」=「研磨」していると認識しておきましょう。
大した汚れでもないのに洗剤を大量に使ったりメラミンスポンジを「常用する行為」も上記同様表面の摩耗につながるのでご家庭ではスポンジなどでこまめな水洗いで十分です。
ちなみにみんな大好きメラミンスポンジのモースコードは4です。ガラスは5なのでメラミンでガラスを擦っても理論的には傷は付きませんが、ガラス表面の汚れをサンドイッチして擦ると傷が付く場合もあります。
何事も加減は大事です!
窓ガラス内側外側では汚れの性質が違うので、特に外側はシャンプーバーに大量の水を含ませ汚れを洗い流すような使い方がベストです。
で、こういった物理的な結果をプロはお客様に落ちる汚れと落ちない汚れの説明、メリットデメリット、仕上がりのイメージを伝えることが出来ます。
プロだからどんな汚れも落とせるというのは間違いです。
プロだからこそ、落ちる汚れ落とせない汚れを判断しお客様に論理的に説明が出来るのです。
無理なものは無理!
例えば、この汚れに見えるのは化学変化によるものだったり
経年劣化によるものなので一般清掃では元には戻りませんが、気になるようであれば研磨することにより
気になるところは消せますが、すり傷が残ります、、それでもよいですか・・?
その場合今度は傷が目立つので何らかの表装仕上げを行う必要があります。(塗装だったりコーティング剤など)
こんな風に説明し、納得の上でしたら問題になりません。
事前承諾は必須ですね。
あとはお客様のコスト的な判断待ちですね。
手間暇かかりそうだから新品に交換しましょ!と言うお客様もいれば、ちょっとでも安くなるなら塗装の方向で・・と言うお客様もいます。こればかりはお客様に委ねるのがベストですね。
ここまで来るとお客様とのコミュニケーションもバッチリ!
予期せぬお仕事につながる可能性大いにありです。
あと近隣の方にお会いしたら挨拶はしましょう
赤の他人が親近感でお仕事につながることだってあるんですよ。
私の場合直近では、xx邸外部塗装1件。xx邸浴室リフォーム、和室床シロアリ被害により、床大引根太全交換、フローリング仕上げの2物件のお仕事頂きました。
上記の場合、挨拶からはじまり数回お会いしているうちに
仕上がりを見たいと言われました。
どうぞと言い現場を見ている間の話で、実は孫ができてお風呂に入れるのに赤ちゃん抱いての段差が怖いのでうちもリフォームしたいとの事でした。
もう1件は玄関の鍵が締まらくてちょっと手すきの時にでも見てとの事で対応し戸車調整をし、鍵穴を合わせて10分で終了。
おいくらですか?
現場が隣だし、大したことでもないのでお金はいりませんと返答。
その数日後、XXさんの現場が終わったら塗装してほしいとの事でした。
何が言いたいのか。
現場に入れば作業もするし挨拶も営業のうちと考えるのもプロではないでしょうか。
え?じゃおって掃除屋じゃないの?と思うかも知れませんがスタートは空室清掃でしたがいつの間にか知る人ぞ知る何でも屋状態ですw
でもね、みんながお休みの時や夜寝ているときでも
死ぬほど勉強したんですよ。座学、実技、家でテストしたり現場でテストしたり含めて。
では、無知な掃除業者の怖い話しをします。
アルミサッシ、ユニットバスのクレームで30万から80万弁償請求されたDIY掃除屋さんがいます。
もう20年くらい前の話なんですが、サッシは実際に作業しているところを目撃しました。
元請けが同じなので専務から直接愚痴含めて聞いたので詳しく知っています。w
原因は当ブログでも数回取り上げている3Mスコッチブライト緑です。あの緑色のやつです。
言っておきますけどスコッチブライト緑は大変良い商品です!
ただ使用方法を「人間」が間違っているのが原因なんです。
いつも人間が悪いです!
よほどヘンタイでもない限りチムポにスコッチ巻き付けてオ○ニーするやつなんていないでしょ!?
それをやるから結果として酷いことになるんです。
冗談はさておき以下まじめにお話します。
そのスコッチブライトであちこち削ってしまい、水がひけて乾燥後、艶が全くなくなってしまった。
擦った痕が目立ってしまい見るも無惨な結果になったと言う話です。
駐車場に入ったとき緑色のスコッチでサッシをシコシコ擦っていたので
あいつら・・・ヤバイ!とすぐ同乗者に言いました。
濡れていると見えないし気づきにくいので皆様に置かれましては不要なガラス、空き缶などで一度試しておくとよいかと思われます。体感しておくのは物事の判断に役に立ちます。
ここで、「モース硬度」と言う言葉を検索して見てください。知識が深まります!近年流行りのメラミンスポンジとか
知ってる方が良いですよ。
モースコードひっかき度(若干前後あり)
ガラス5メラミン4。メラミンでガラスには傷はつかない。(ガラスによると思います)
金タワシでガラスを擦ってもガラスのモース硬度が高いので傷はつかない
理論的にはそうです。
では、金タワシの新品、古くなった金タワシは同等でしょうか。
人が視覚的、感触的にわかるのは、新品時に比べなんだか最近柔軟性がなくなった。
金タワシの切れた破片が落ちるようになった。
です。
この場合、金タワシの金属疲労で折れた破片が落ちています。
折れた部分は硬くて鋭利な部分ができてしまい
新しいときは傷が付かなかったのに、この状態になると鋭利な分部分が清掃面に食い込むようになり傷を付けてしまうことになります。
形があるからと残してないでさっさと新品に替えましょうw
もうひとつ、ついでのお勉強として、その面に塗装するのなら
ガシガシやってください。
塗装では足付けと言って塗料を密着させるために行う行為です。細かな凸凹に塗料が食い込んで密着率上がります。
一般家庭の日常的な掃除には、「毎回洗剤やメラミン」を使わなくても良いと認識しましょう。これも立派な知識のひとつですよ。
という事で適材適所の選択が瞬時に出来るか否かが素人とプロとの違いです。
この場合はこうする、この場合はこうした方が良いと沢山の経験の中から選択肢というひきだしをプロは多く持っています。
わかりやすく言えば、「素人は洗剤をかけてこする」これくらいの知識しかないわけです。
くるまの洗車がそうですね!
洗車にはカーシャンプー
食器洗いには食器用洗剤
衣類洗いには洗濯洗剤
しかも「何の疑いもなく」「違いもわからず」使うのが素人です。
プロの掃除屋もこの類がいますが・・・。
カーと書いてあるから車だ。食器と書いてあるからこれ!
その通り、一般の方はそれで問題ありません。成分の違いなんて気にすることもありません。
メーカーが「後先考えて」製品化しているからです。
一方プロは上記3つの違いを聞かれれば即回答できます。
この違いに即答できないようであればプロではなく
たんなる素人のDIY作業者です。
なぜなら、分数の説明できない算数の先生いますか?
推力揚力のわからないパイロットっていますか?
2サイクルエンジン4サイクルエンジンロータリーエンジンの違いを説明できない自動車整備士っていますか?って話です。
掃除は素人でもなんとなく出来てしまうし、業界への参入障壁も少ないのも事実です。
ですからなおさら差別化をはかるためにも座学も必要ですし、何よりあなたの自信と繁栄に繋がります。
現場歴の長い職人さんは、座学では学べない多くの経験を積んでいるので、にわか仕込みの座学では勝負にならないことは明白です。
さて。今からとんでもない話をします。覚えて損はありません!
youtubeを見ていると、タイヤ、ヘッドライトにアルカリ洗剤を用いて、わーすごぃ!汚れが落ちたと言っておすすめしたりしてますが、絶対やめて下さい!!ww(他人事だから笑います)ww
後に発生する症状をザックリ言うと、数ヶ月くらい経つとタイヤもヘッドライトも細かいひび割れが起きてきますww
事もあろうことかボディにも使って水垢一発!ファイト!オー!なんちゃって得意満面で!ww
あのさ・・そんなことはメーカーは百も承知なの。
洗剤によるダメージがないように、かつ汚れ落ちが良いように日夜苦労しているんですよ。
つまり後先考えての今の商品があるわけ。
do you understand?
なので本来あるべきツヤがなくなります。
ゴムは固くなりプラ部分はヒビ割れてきます。
この症状が見てわかる頃になると一気に劣化が進み見るも無惨見るに堪えない状態になります。
そしてその劣化はどんどん加速しとどまることはありません。
深部まで到達し、単なる研磨で艶出しというわけにはいかず、しんぴ~んこうか~ん!
ここで重大なポイントがひとつあります!
すぐ結果は出ないことです。
本日上記の作業をやりました→その後すぐ劣化したら、あんたが作業したからこうなった!と言えるのですが
先に言った通り時間をかけてじわじわと内部進行して、気づく頃には時間が経ちすぎているのでみなさん原因特定が出来ないのです。
もうこうなると新品交換しかないですね!
無知とはこういうことを言います。
実はこれ自動車関係の仕事をされている方も無知が故、目の前の洗浄力に魅了され使われている方もいます。
新発見!超すごい洗浄力!!なんてね。
そして得意満面でお客様にどうだと言わんばかりに納車しちゃってさWW
客の方もずいぶんスッキリきれいにしてくれてありがとう!なんて・・・w
時間の経過とともに地獄が訪れるとも知らずに・・。
この時点で双方見てわからない!という所が諸悪の根源であるのですが。
タイヤ、ヘッドライトにアルカリ洗剤を吹きかけると泡とともに茶色の液体が流れ落ちます。
この茶色を泥汚れと思うのが間違いなんです!勘違いもはなはだしいです。
正体はゴムやプラのの柔軟性を保つために配合されている可塑剤が流れ落ちているのです。
可塑剤がなくなればタイヤもヘッドライト樹脂も柔軟性が無くなり固くなります。
タイヤが地面に当たれば凹みますよね? つまり伸びる縮むを高速で繰り返しています。
タイヤが硬くなれば伸び縮みで切れてきます。結果ヒビ割れとなります
え? どやばいじゃん!
あっ!言っておきますけど、そんな動画見てそんなこと止めたほうがいいよ!なんて私はコメントなんてしませんよ。私のブログを見てくださる方が本質を見極め賢くなってくれればよいと思っていますので^^V
なので知ったかぶりしてコメントしないで下さいね。
勉強したものだけが知っていればよいのです。そして奥深い経済効果がありますからww
最近タイヤとヘッドライトバカ売れ!メーカー喜ぶ。社員さん仕事が増えて稼げる! 経済効果あるでしょ。w
脱線してしまいました。。
なぜプロが使う洗剤と一般家庭で使う洗剤の効果が格段に違うのかと言う話につながってきます。
まずはメーカー責任として健康被害、環境への配慮と様々な問題があるので一般家庭洗剤は素人が日常的に使っても問題レベルまで調整して販売してます。
「簡単に言えば薄い洗剤」です。
で、知識のあるプロが使う洗剤は原液は超強力なんですが、使用箇所に応じて希釈率を考慮し使用できるのがプロと素人の違いに結びつきます。
ほんじゃぁ~、具体的にどうすればいいんだよ?
例えば換気扇がすご~く古くて、油が超酷くてましてや固着状態だったとします。。。
ふつう・・、こんなの新品交換でしょ?と気持ち的に思うのですが、予算の都合でそうは問屋が卸してくれません。なんとか清掃でやってよと、お客様から言われます。
なんとかやってみます!は、 素人返答です。
この経年の汚れを取ると塗装まで剥げてしまうことになりますが、よろしいですか?
と確認、承諾を受けるのがプロです。(実際になりますから)
こればかりは経年の油が塗膜まで浸透している場合が多く物理的に無理なものは無理なんです。
承諾を受けたならガシガシと塗装面を削ってでも汚れを取ります。そして換気扇フードなどは塗装すればよいのです。
レンジフード交換か掃除&再塗装、この二択でお客様に選択してもらえればOKです。
必ず直面することがあるので、新品交換以外はこれしか見た目をよくする方法はありません。
科学熱傷について
アルカリ洗浄剤は古い塗装面に濃い状態でで使うと、固着した古い汚れとともにベロンと塗装が剥がれたりします。
ゴム手袋に穴が空いているとも知らずに
なんだか温かいな・・熱いな・・、痛いな・・
ヒェーッ!!
ここまで来ると、化学熱傷となり手袋ぬぐと同時に手の皮がベロンとめくれます。
どのくらいめくれるかと言うと、今ご自身の右手で左手の甲をつまんでみて下さい。
つまみましたか??
やばいですね!それくらいめくれます。。。
ほっておくと骨まで達します!
こんなのが一般市販されていて、素人が使ったら
メーカーはクレームの嵐ですねw
なので市販品は薄いのです。
賢明な読者様に置かれましては、ぜひ知識と技術を身に着け、たゆまぬ努力と邁進あるのみです。
洗剤の違いは商品説明の成分量を比較してください。食器洗剤、洗濯洗剤なら必ずあると思うので、すぐ見て確認!
ではまた!